2008年6月14日8時43分に、岩手県内陸南部を震源とするMj7.2の地震が発生しました。この地震により、岩手県奥州市と宮城県栗原市での震度6強をはじめ、各地で強い揺れが観測されました。東北大学地震・噴火予知研究観測センターでは、震源域の地殻構造や余震活動を調査するため、岩手・宮城内陸地震合同観測グループの一員として、地震・GPS・電磁気観測点を設置しました。
合同観測
2008年岩手・宮城内陸地震の合同観測の状況とそれから得られた成果についてご紹介します。
余震観測
GPS観測・InSAR解析
- InSARによる地震時変動の検出
- キネマティックGPSデータによる地震時断層モデル(第2報)
- 断層直上のGPS観測点(一関市・祭畤)における地震時変動
- キネマティックGPS 解析による地震波動と永久変位の検出(速報)
- キネマティックGPSデータによる地震時断層モデル(速報解)
- 奥羽脊梁山地歪集中帯
電磁気観測
謝辞
本観測に際して、岩手県,宮城県,秋田県,山形県をはじめ関係市町村と地元の方々のご協力を賜りました。記して感謝いたします。
学術誌に投稿された研究成果[2009/12/9 掲載]
- Okada, T., N. Umino, A. Hasegawa, Deep structure of the Ou mountain range strain concentration zone and the focal area of the 2008 Iwate-Miyagi Nairiku earthquake, NE Japan – Seismogenesis related with magma and crustal fluid, Earth, Planets and Space, 2009, in press.
- Iinuma, T., M. Ohzono, Y. Ohta, S. Miura, M. Kasahara, H. Takahashi, T. Sagiya, T. Matsushima, S. Nakao, and S. Ueki, K. Tachibana, T. Sato, H. Tsushima, K. Takatsuka, T. Yamaguchi, M. Ichiyanagi, M. Takada, K. Ozawa, M. Fukuda, Y. Asahi, M. Nakamoto, Y. Yamashita, and N. Umino , Aseismic slow slip on an inland active fault triggered by a nearby shallow event, the 2008 Iwate-Miyagi Nairiku Earthquake (Mw6.8) , Geophys. Res. Lett., doi:10.1029/2009GL040063, 2009, in press.
- Aizawa, K., Y. Ogawa, M. Mishina, K.Takahashi, S. Nagaoka, N. Takagi, S. Sakanaka, and T. Miura, Structual controls on the 1998 volcanic unrest at Iwate volcano: Relationship between a shallow, electrically resistive body and the possible ascent route of magmatic fluid, J. Volcanol. Geotherm. Res., 187, 131-139, 2009.
- Ohta, Y. , M. Ohzono, S. Miura, T. Iinuma, K. Tachibana, K. Takatsuka, K. Miyao, T. Sato, and N. Umino, Coseismic fault model of the 2008 Iwate-Miyagi Nairiku earthquake deduced by a dense GPS network, Earth Planets Space, 60, 1197-1201, 2008.
第178回地震予知連絡会[2008/8/18 開催]
地震予知連絡会に提出した資料をPDFで公開しています。
- 表紙
- 1ページ 「2008 年岩手・宮城内陸地震緊急観測グループによる臨時余震観測」
- 2ページ 「2008 年岩手・宮城内陸地震緊急観測グループによる余震分布 (7/2-7/7)」
- 3ページ 「2008 年岩手・宮城内陸地震緊急観測グループによる余震分布 (6/23-6/30, 7/2-7/7)」
- 4ページ 「東北脊梁歪集中帯」
- 5ページ 「2008 年岩手・宮城内陸地震震源域周辺域におけるこれまでの地震活動および深部構造との関係」
- 6ページ 「余震分布と火山分布との比較」
- 7ページ 「地殻構造(地震波速度構造)と余震分布との関係」
- 8ページ 「地殻構造(地震波速度構造)と余震分布との関係-2」
- 9ページ 「本震・前震周辺に見られた先駆的地震活動 ~2000 年M4.9 と1999 年M4.3 の地震」
- 10ページ 「断層直上のGPS観測点(一関市・祭畤)における地震時変動」
- 11ページ 「GPSデータによる地震断層モデル(矩形断層)」
- 12ページ 「GPSデータによる地震時滑り分布」
- 13ページ 「2008年岩手・宮城内陸地震に伴う余効変動(出店断層横断測線)」
- 14ページ 「2008年岩手・宮城内陸地震に伴う余効変動(震源域南部横断測線)」
- 15ページ 「時間依存インヴァージョン解析により推定された余効滑り分布」
- 16ページ 「時間依存インヴァージョン解析により推定された余効滑り分布」
- 17ページ 「比抵抗構造と余震分布」
過去の地震予知連絡会資料は、地震予知連絡会資料からダウンロードできます。
第1回地震予知連絡会東日本部会[2008/7/2 開催]
地震予知連絡会に提出した資料をPDFで公開しています。
- 表紙
- 1ページ 「2008年岩手・宮城内陸地震緊急合同余震観測グループによる臨時余震観測」
- 2ページ 「2008年岩手・宮城内陸地震緊急観測グループによる余震分布」
- 3ページ 「東北脊梁歪集中帯」
- 4ページ 「火山に至るマグマ上昇経路と震源域との関係」
- 5ページ 「余震分布と火山分布との比較」
- 6ページ 「地殻構造(地震波速度構造)と余震分布との関係」
- 7ページ 「2008年岩手・宮城内陸地震震源域周辺域におけるこれまでの地震活動と深部構造の関係」
- 8ページ 「本震・前震周辺に見られた先駆的地震活動~2000年M4.9と1999年M4.3の地震」
- 9ページ 「稠密GPS観測網による2008年岩手・宮城内陸地震の余効変動観測」
- 10ページ 「断層直上のGPS観測点(一ノ関市・祭畤)における地震時変動」
- 11ページ 「GPSデータによる地震断層モデル(矩形断層)」
- 12ページ 「GPSデータによる地震時すべり分布」
- 13ページ 「GPSデータによる地震断層モデルとPALSAR差分干渉画像の比較」
- 14ページ 「2008年岩手・宮城内陸地震に伴う余効変動(GPS日座標値)」
- 15ページ 「比抵抗構造と余震分布」
過去の地震予知連絡会資料は、地震予知連絡会資料からダウンロードできます。
関連情報
- 「平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震に関する情報」(地震調査研究推進本部)
- 「地震予知連絡会東日本部会(2008年7月2日)」(地震予知連絡会)
- 「平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震の特集」(気象庁)
- 「平成20年(2008年)岩手・宮城内陸地震関連」(国土地理院)
- 「平成20年(2008年) 岩手・宮城内陸地震」(防災科学技術研究所)
- 「平成20年岩手・宮城内陸地震」(産業技術総合研究所 地質調査総合センター)
- 「2008年6月14日 岩手・宮城内陸地震災害のページ」(東北大学大学院工学研究科 災害制御研究センター)
- 「2008年 岩手・宮城内陸地震の速報」(東京大学 地震研究所)
- 「2008年6月14日岩手・宮城内陸地震(M7.2)の特集ページ」(名古屋大学 地震火山・防災研究センター)
- 「NGY地震学ノート No.9」(名古屋大学 地震火山・防災研究センター)
- 「平成20(2008)年岩手・宮城内陸地震」(京都大学 防災研究所 地震予知研究センター)
- 「2008年岩手・宮城内陸地震震源域周辺の重力異常」(愛媛大学 山本明彦 教授)
- 「Magnitude 6.9 – EASTERN HONSHU, JAPAN」(USGS)
道路情報
- 「あきたのみち情報」(秋田県 建設交通部 道路課)
- 「こまちの郷 道路情報」(秋田県 雄勝地域振興局 地域企画課)
- 「岩手県道路情報提供サービス」(岩手県 県土整備部 道路環境課)
- 「道路規制情報(県管理道路分)」(宮城県 土木部道路課 道路管理班)
- 「山形県の道路規制情報」(山形県)
- 「東北地方道路情報提供システム」(国土交通省 東北地方整備局)
- 「東北の道路の総合情報サイト 携帯サイトのご案内」(国土交通省 東北地方整備局 道路部)
- 「道路交通情報 東北地方の高速道路」(日本道路交通情報センター)