岩手県釜石沖のM4.9前後の繰り返し地震のアスペリティ
において2つの地震サイクルにわたる小地震の活動を調べた.
小地震の震源位置,断層サイズ,すべり量を正確に求めることで,アスペリティは階層構造をなし,
M4.9の地震時すべり域近傍では4つの地震クラスタが存在することが分かった.その活動は2つのサイクルで非常によく似ている.
さらに,地震時すべり域内外での地震活動の違い,
アスペリティ内への準静的すべりの浸み込みとそれによる地震トリガリング現象,M4.9前後の地震の初期破壊点の位置を明らかにした.
これらの結果は
小地震の活動がアスペリティの状況を推定するための重要な情報を与える可能性を示す
右図/釜石沖アスペリティでの地震分布.丸のサイズは断層の大きさ,色は応力降下量を示す.
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