2024年度 受賞

受賞者 受賞名 受賞対象論文 年月日
大舘 未来 日本地震学会2024年度秋季大会 学生優秀発表賞 2024年能登半島地震の地震後地殻変動における粘弾性緩和とアフタースリップの寄与-超稠密GNSS観測網による検証- 2024年11月25日
綱嶋 椋 日本地震学会2024年度秋季大会 学生優秀発表賞 東日本沈み込み帯の方位異方性トモグラフィー:3次元波線追跡法の影響 2024年11月25日
受賞者 受賞名 受賞対象論文 年月日
大舘 未来 日本測地学会第142回講演会 学生による講演会優秀発表賞 2024年能登半島地震の地震後地殻変動における粘弾性緩和と余効すべりの寄与 ‐超稠密GNSS観測網による検証‐ 2024年11月1日
受賞者 受賞名 年月日
趙 大鵬 AGUフェロー 2024年9月18日

解説・コメント

趙 大鵬 教授に 米国地球物理学連合AGU, American Geophysical Union)から、AGUフェローの称号が授与されました。AGUは世界130ヶ国以上に約60,000人の会員を持つ、世界最大の地球物理学の学会です。AGUフェローは、地球科学・宇宙科学分野において極めて優れた業績を挙げた研究者に贈られるものです。1962年の創設以来、選出される人数は全AGU会員の0.1%未満と定められている、大変栄誉ある称号です。表彰式は、本年度のAGU秋季大会期間中の12月11日に、ワシントンD.C.で開催される予定です。

受賞者 受賞名 受賞対象研究 年月日
富田 史章 日本地震学会 2024年度 若手学術奨励賞 海底測地観測に基づいた沈み込み帯プレート境界すべりの解明 2024年7月30日
受賞者 受賞名 受賞対象論文 年月日
若尾 尚幸 日本地球惑星科学連合2024年大会学生優秀発表賞 東北地方南部広域の広帯域MT観測網から推定した会津・米沢・吾妻地域地殻比抵抗構造 2024年7月
受賞者 受賞名 受賞対象論文 年月日
日野 亮太・山本 希・東 龍介・平原 聡・鈴木 秀市(他65名との共同受賞) 日本火山学会論文賞 Solidified magma reservoir derived from active source seismic experiments in the Aira caldera, southern Kyushu, Japan.
Earth Planets Space, 75, 166, doi:10.1186/s40623-023-01919-z
2024年5月24日
受賞者 受賞名 受賞対象業績 年月日
太田 雄策 令和6年度 文部科学大臣表彰 科学技術賞 研究部門 災害誘因予測に資する衛星測位による地殻変動即時解析の研究 2024年4月9日
受賞者 受賞名 受賞対象論文 年月日
小川康雄, 市來雅啓(他12名との共同受賞) Journal of Geophysical Research: Solid Earth の2022年1年間のTop 10 % Downloaded Papers Estimation of spatial distribution and fluid fraction of a potential supercritical geothermal reservoir by magnetotelluric data: A case study from Yuzawa geothermal field, NE Japan. Journal of Geophysical Research: Solid Earth, 127, e2021JB022911. https://doi.org/10.1029/2021JB022911 2024年4月5日

受賞理由

 地下の超臨界水貯留槽の温度や含水量と言った評価は地熱発電能力評価や熱水系火山の噴火ポテンシャル評価として重要性を増しています。本論文は秋田県湯沢地熱地域をテストフィールドとして、比抵抗構造と超臨界塩水の相平衡図の考察から、地熱貯留槽の超臨界熱水体積分率と塩分濃度の定量的推定に成功した論文です。
 同論文について、2022年1年間のダウンロード数がJournal of Geophysical Research: Solid Earth におけるTop 10以内であることがWiley社より通知されました。数多くの論文が掲載され、固体地球科学系で大きなインパクトを持つ同誌において多くのダウンロード数があったことは、同論文の注目度の高さの証左と言えます。