2006年2月1日～2月28日に発生した相似地震について， 図1左では，その地震が所属するグループの位置を橙色丸で示し， 図1右では，そのグループの地震の積算すべり量（プレート境界でのすべりの時間発展を示す）を示した．今月は7個の相似地震が新たに抽出された．グループ67で今月発生した相似地震はM4.2で，比較的規模の大きな相似地震である．昨年12月より襟裳岬及びその南西の領域での相似地震数が比較的多いように見える．

図1

（左）2006年2月に発生した相似地震の位置（橙色丸）及びこの期間には地震を起こさなかった相似地 震発生位置（青白抜き丸）．解析期間は1984年（41.5°N以北は1992年）～2006年2月28日．
（右）2006年2月に地震が発生した相似地震グループの積算すべり．方法は，内田・他(2004)と同様．
相似地震の抽出には，東北大学，北海道大学，弘前大学，東京大学の観測点の波形を用いた．震源は気象庁による．

（2006.3.7 文責：内田）