吉田 圭佑

吉田 圭佑

東北大学 大学院理学研究科 准教授

地震がどのように、なぜ発生するのかを研究しています。観測によって、断層の状態(応力・強度・流体・載荷)を、集団としての地震活動と、個々の地震の発生・成長・停止につなぐことを目指しています。

「地震がどこで・いつ起きるか」と、「一つひとつの破壊がどう始まり、成長し、止まるか」という、つながった二つの問いに取り組んでいます。

応力と流体。大地震に伴う応力変化から、地殻の強度を制約しました(GRL 2012; JGR 2014)。2011年東北沖地震の後、せん断応力が減少した場所で内陸の群発地震が始まり、流体による断層の弱化の効果を取り出すことができました(JGR 2016, 2017, 2018)。能登半島では、浅部方向への流体移動が2023年 Mw 6.2 珠洲の地震を引き起こしました(GRL 2023)。

破壊の様式の解像。小さな地震まで破壊の様式を解像してきました。非対称な破壊がありふれていること(Geosci. Lett. 2019)、1,736個の地震のモーメントレート関数のデータベース(GJI 2023)、Mw 3.3–5.0 の地震でも破壊の複雑さが多様であること(SRL 2024)。

破壊の成長と停止。宮城沖の繰り返し地震から、破壊パターンが載荷速度に応答すること、最初の破壊の大きさが連鎖するかどうかを分けることを示しました(GRL 2025; JGR 2023)。2025年の青森沖・三陸沖の地震も、この視点で解析しています。

データ公開。再決定震源、メカニズム解、応力場、破壊モデル、繰り返し地震のカタログ、モーメントレート関数をデータページで公開しています。

ハイライト

注目の成果

能登半島の群発地震の時空間的マイグレーション
能登半島の群発地震の時空間的マイグレーション。From Yoshida et al. (2023, JGR).
方位ごとの震源時間関数
方位ごとの震源時間関数。破壊の指向性と複雑性を表す。From Yoshida & Kanamori (2023, GJI).
同じ断層パッチを繰り返し破壊する大地震
同じ断層パッチを時間をおいて繰り返し破壊する大地震 — 地震サイクルの直接的な表れ。From Yoshida et al. (2022, JGR).
地殻応力場の深さ依存的な回転
地殻応力場の深さに依存した回転。From Yoshida et al. (2014, JGR).

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関連データセット

研究テーマ

アーカイブ

安芸敬一先生の著作 — 未完の自伝『可能性の地震予知学』と関連する記事。工学院大学の久田嘉章先生から引き継いだ資料です。