陸上、海底観測網とその記録

地震発生時に設置されていた海底地震観測点[2005/8/17 掲載]

図.赤:短期OBS(9点:7月設置10月回収予定),緑:短期OBS(6月設置9月回収予定), 水色:長期OBS(5点:5月設置来年5月回収予定),白:海底ケーブル式海底地震計。黄色星は05年8月16日11時24分に発生した前震と11時45分に発生した本震の震央。黒および灰の星印と等値線はYamanaka and Kikuchi (2004) による1978年および1936 年の宮城県沖地震の本震位置とすべり量分布。小さな点は,宮城県沖パイロット的重点調査観測の海底地震観測による震央分布(2002年6月〜2004年4月)。

宮城県沖付近の海底地殻変動観測の近況[2005/8/17 掲載]

図.震源と東北大海底地殻変動観測点配置図

宮城県の海側アスペリティの陸側

GJT4: 38 24.420 142 49.993 2100m
2004年8月に傭船で測位観測(舟越M論)
2005年6月に淡青丸航海で測位観測(処理中)
8月22日までに再測予定。

宮城県の海側アスペリティの海側

GJT3: 38 17.645 143 29.096 3250m
今月の傭船(8/11-22)で観測済み,
8月22日までに再測予定。

福島県沖

GFK: 37 37.020 142 45.978 2230m
2005年6月に淡青丸航海で設置,測位観測(処理中)
できれば8月22日までに再測予定。

釜石沖のケーブル式津波計の津波波形[2005/8/26 更新]

図.釜石沖のケーブル式津波計(TM1, TM2)による津波波形とTM1からの等走時線.

海底津波計での津波の到達時刻(発震後14分程度?)から考えると,波源域は震央より北側に拡がったことが予想されます。
地震波形解析から求めた本震の破壊域(赤:山中,青:八木による)を比較のために示しました。

震源近傍の観測点で得られた波形[2005/8/16 掲載]

図. 震源位置と、波形例を示した観測点(北西約60km)。

図. TU.KN5, TU.EN3 で得られた地震波形。上下動成分の速度波形を示します。