本震・余震の分布と地震活動

本震・余震の分布[2005/8/19 更新]

8/16 11:24 から8/19 10:11までに発生した地震206個を再決定しました.図1(a)はルーチン構造,(b)は海域の構造,図2は三次元の速度構造で再決定した震源です。
その結果,本震は余震が密集している領域の南東端で発生したことがわかりました。
三次元速度構造を用いて震源の再決定をすると,本震の深さは約35kmとなります。

図1.(a) 東北大のルーチン構造で決定した震源。(b) 海域の構造で決定した震源.本震を赤星印で,8/16 11:24から8/19 10:11までの余震を赤丸で示します。黒丸は一元化震源(2000年8月〜2004年12月)で,断面図は片幅20kmの領域内の地震を示します。

海底地震計のデータを用い決定された本震・余震の震源分布[2005/9/30 更新]

図2.2005年8月16日に発生した地震(黄色)およびその余震(赤丸)の震源分布.海底地震観測により推定された3次元P波速度構造モデル(カラースケールで示す)を用い,東北大学の陸上観測網及び青で菱形示した海底地震計のデータを用い求めました。白丸は速度構造の推定に用いた海底地震観測データによって決定された2002年6月~2004年4月までに発生した地震の震源分布。コンターはYamanaka and Kikuchi (2004)による1978年及び1936年の宮城沖の地震のすべり量分布。

余震の時空間変化 [2005/8/19 掲載]

図3.本震発生後50時間以内に発生した余震(再決定後)の分布。カラースケールは本震発生後からの経過時間を表します。(a)海域の速度構造を考慮に入れた場合。(b)東北大のルーチン構造を用いた場合。

海底地震観測がとらえた2005年宮城県沖の地震の発生前の地震活動の変化[2005年10月7日 掲載]